村上龍 - 才能

才能というのは普通の人にはないものがそのひとにあってそこで仕事をしているというイメージがあると思うんですけど、実際はそうじゃなくて、小説というのは極端に言うと24時間その小説のことを考えているんです。とにかく自分が持っている時間をある何かに費やしているとある成果が出るんです。みんな平等に持っている24時間をどう使うかということに尽きる気がするんです。